京セラ、使用済み切削工具から原料を再生する設備を国内に新設──アミノ酸で工程を短縮

京セラは10月9日、使用済み切削工具から、
超硬合金の主原料である炭化タングステンを再生する製錬設備を
国内工場内に新設すると発表した。
天然由来のアミノ酸を活用した独自技術で再生工程を短縮し、
資源の循環利用と安定供給につなげる。
稼働開始は2030年度を予定している。

何が発表されたのか──使い終えた工具を原料に戻す設備

新設する設備は、使用済み切削工具から炭化タングステンを再生するものだ。
今回は設備の新設計画を知らせる発表であり、
稼働開始を発表したものではない。
この取り組みは、経済産業省から
「重要鉱物の安定供給確保に向けた供給確保計画」として認定を受けている。

京セラによると、タングステンは自動車や航空機などの製造に使う
切削工具の主原料であり、半導体や電子部品にも使われる重要鉱物だ。
国内の使用量の多くを輸入に依存しており、
世界的な需要拡大や供給リスクの高まりを背景に、
安定供給の確保が課題になっているという。

何が変わるのか──アミノ酸を使って再生工程を短縮

京セラは、天然由来のアミノ酸を活用する独自技術
「アミノ酸短縮工法」を開発した。
同社は、この技術によって工程を短縮し、
使用済み切削工具から炭化タングステンを効率的に再生できるとしている。
資源循環の促進と環境負荷の低減を図る。

発表では、工程の短縮幅や再生能力、
環境負荷の削減量といった具体的な数値は示していない。
技術の効果は同社の説明によるもので、
新設備の稼働は2030年度の計画としている。

工具の長寿命化、再使用、回収に再資源化を加える

京セラはこれまで、切削工具の長寿命化、
再研磨による再使用、使用済み工具の回収を進めてきた。
今回の設備新設によって、資源の循環利用をさらに強化する。
同社は、タングステンの安定供給と
サプライチェーンの強靭化につなげるとしている。

LC Signalの視点──工具を使い切った後も、原料として生かす

今回の計画は、京セラが進めてきた工具の長寿命化や再研磨、
回収に、原料を再生する設備を加えるものだ。
工具を長く使う取り組みから、
使い終えた後の材料を生かす取り組みまでがつながる。
輸入への依存が大きいタングステンについて、
使用済み工具を供給源として活用する点が具体的だ。

稼働開始は2030年度と、実際の供給には時間がある。
今後、どれだけの原料を再生できるのかが示されれば、
安定供給への貢献も、より具体的に見えてきそうだ。


主要情報源

本記事は2026年10月10日時点の公開情報に基づき、AIを活用して作成しています。
発表日は公式ページの日付表記に従っています。
設備の新設・稼働計画は、現在の取り組みと区別して記載しています。
「LC Signalの視点」は、公開情報を踏まえた本メディアの考察です。

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